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半端な言葉を書き殴る。


by kodomoking
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ANTINOMY + 日本アカデミー賞

映画の世界とは、華やかで装飾の多い世界である印象がある。
ハリウッドにしろ、先日の日本アカデミー賞にしろ。
莫大な技術と資本を投下し、庶民の注目を得る。そんな映画が現代のメインストリートだ。

「小道具が勝っちゃう気がする」
ライブ中、体を傷つけ流血するといったパフォーマンスがあるPunkに対して、以前、爆笑問題の太田光が意義を唱えていた。
「誰でも使えるこの一本のペンで、これだけ凄いものが出来るという表現に魅かれる」と付け加えていた。

僕も似た考えを持っていて。
映画はもっぱら単館上映ものばかりだ。
カメラと脚本と監督と俳優と日常があり、そこに演出が加わると、これほどの感動を生み出す。 その単純な公式において。
注目度や装飾、ビジネス的な側面は、公式に複雑に絡み合い、本質を、表現を暈してしまう気がする。

本質を本質のまま表現する者は芸がない。
装飾に力を入れると本質から逸れる。

資本主義の世の中、表現とビジネスが結びつくことは必然であり、悪くない。
しかし、装飾こそ、最新技術こと、人を靡かせることこそ、立派な表現であるかの様な現状と社会の方向性には、どうしてもガッカリしてしまうわけで。
表現し何かを伝える以上、本質と装飾の対立というジレンマは常に抱えてもらいたいと望む。

母を想う身である僕は。
映画「東京タワー」は、小説同様、感動したが。
映画としての印象は薄い。

ただし、最新技術やその他の努力は評価されて当然。
それがあれば良いというならば違う気がする。


ANTINOMY -BRAHMAN
ANTINOMY + 日本アカデミー賞_b0117667_1544745.jpg

初期PUNKの秘蔵っ子 The Fans -You Don't Live Here Anymore のカバーという、相変わらずのセンスを感じる。以前からの疑問なのだが、BRAHMAN自体、メロディセンス抜群でありながら、どのアルバムも、メロディ担当はカバーであり、シングル曲も全体に馴染ませた編集になっているが、何か考える所あってのことなのか。
by kodomoking | 2008-02-19 15:47 | J-music